異文化コミュニケーション・スキル 東京研修

日時   2010年11月23日(祝・火)

講師:ランデル洋子・島田秀夫  




 

 昨年は2日間にわたって行われた同じ研修が、今年は昨年の内容からエッセンスを抜き出し、一日で、しかも、通訳ガイドの現場でどう生かすかにフォーカスして、研修が進んでいきました。
 まず、異文化の違いから生じる様々なトラブルを抱えるガイドの現場では、異なる文化・ルールを持つ相手を否定することなく、相手の立場を理解する柔軟さ(dual performance)が大切であること、そのためには、ガイドは常に前向きでATG型 (明るく、楽しく、元気)であることが求められるということです。特にクレーム処理に対しては、①アサーティブ表現②YES-BUT法③ホールパート法④アクティブリスニングなど実践現場で即活用したい有効な解決方法も教えて頂きました。知識を得て、なるほどと感心して終わるのではなく、ロールプレイやクイズにより、実際の現場でどう対処するかを、臨場感あふれる中で体得することが出来ました。
 これからの現場でお客様とガイドとのギャップを埋めるために役立つ事をいろいろと学ぶことができました。何かトラブルがあったとき、解決の糸口を提供していただいたように思います。

(梅津奈沙美)


アンケート抜粋

  • テキストがとても体系化されていて、後日研修を振り返るのに役立ちます。講義+参加型の多くの議題をカバーする密度の濃い内容でした。
  • 自分の文化を知り、相手の文化を理解する。ガイドにとって一番大切なことであり、一番難しいことでもあります。テクニックを幾つか紹介いただき参考になりました。
  • 異文化コミュニケーションについて自分で学ぼうと思うと、色々な本はあるが通訳ガイドの業務にかかわる分野に重点を置いたものを見つけるのはなかなか難しいと思います。今日の様なまとまった形で業務の向上につながるコミュニケーションスキルを学べるとても良い機会をいただき助かりました。ありがとうございました。
  • 「通訳案内士のための」とのタイトル通り、通訳ガイドの現場にすぐ生かせる情報やスキルが満載で、ベテランガイドの講師の方々のお話とても為になりました。
  • この様な人材育成事業はありがたいです。ガイドという仕事をバックアップしてくれていることが感じられ、さらに精進しようという気持ちになります。ありがとうございます