GICSS研修 通訳ガイドコンベンション

日時   2009年9月6日(日)
会場   東京ウィメンズプラザ 大ホール・視聴覚教室ほか

9 月6 日(日)GICSS 研究会の設立5 周年を記念する「通訳ガイド コンベンション」が、東京都渋谷区の東京ウィメンズプラザにて開催、無事終了いたしました。”磨き合おう技術を、分かち合おう知識を”というテーマの元に開催された今回のイベントは、晴天にも恵まれ、午前10 時前の開場とともに受付には長蛇の列。総来場者数は186 名で、会員・非会員、ガイド資格・経験の有無を問わず、日本全国から老若男女、幅広い層の皆様にご来場いただきました。

大ホールがほぼ満席の入場者で埋まり、まずは理事長ランデル洋子先生による開会宣言がなされました。「NPO法人化5 周年を迎えたGICSS 研究会は、その前身である任意団体の頃より一貫して通訳ガイドや国際コミュニケーションにかかわる上質の研修や勉強会を催しお互いに刺激しあって技術を研鑽し、知識を深めてきた活動組織である。本コンベンションが日常の研鑽の励みとなるよう、またこれからの通訳ガイドの使命を見直す機会としたい。そのためにガイドスキル研究をワークショップ形式で、周辺情報や事前調査の報告はベテラン、新人ガイドを交えてのトークショーやQ&Aコーナーで発表紹介し、著名ゲストによる講演を通じて視野を広め、総合的に一日たっぷりと通訳ガイドの世界に浸ってもらいたい…」との言葉に参加者全員が期待を膨らませてのスタートとなりました。ご来賓には観光庁久保田雅晴課長、特別ゲストスピーカーにNHK 教育テレビ「トラッド ジャパン」でもお馴染みの江口裕之氏、午後の特別講演は「世界に知らせたい日本の魅力」と題して、桐谷エリザベス氏が美しい英語でご自身が住まう谷中の銭湯の魅力等を語っていただきました。

6ヶ月近くの準備期間を経て実施へこぎつけました。すべてが初めての試みでしたが、総勢50 名近い運営委員やスタッフの皆様の総力をあげてのイベントであり、通訳ガイドの歴史に一石を投じた画期的な事業はGICSS 研究会の大きな試金石となりました。
 

通訳ガイドコンベンション【アンケート】

  • ◇ゲストスピーカー:江口裕之氏「日本を伝える心」
    「日本らしい英語を」というのがショッキングでした。現場で(特にアメリカ人はアメリカ英語に合わせたがる傾向が強いように感じているのですが)自信をなくすこともあります。でも、日本文化をよく知り、愛して、胸を張ることが大切なのだと、決意を新たにさせていただきました。日本の魅力をきちんと発信していきたいです」(40代女性/ガイド歴5年)
  • ◇トークショー【ガイドが語る現場事情】
    「新人ガイドさん達の仕事の獲得方法が聞けて良かったです」(30代女性/ガイド歴0年)
    「ガイド料についてのインタビューが参考になりました」(20代女性/ガイド歴0年)
    「ビデオで現場の生の声が聞けた。将来の具体的なイメージができて良かった」(30代女性/ガイド歴0年)
  • ◇ワークショップ モデルガイディング(東京/関西/世界遺産・ミシュラン人気地)
    「まったくの素人なのでとても勉強になりました。どんな状況であれ、相手を意識して話すのは大変なこと。チャレンジャーの皆さんの表情や話し方がとても良かったです」(60代男性/ガイド歴0年)
    「いきなりでしたが、ガイディングをさせていただきました。貴重な体験であったとともに、「この方のガイドだったら行きたいと思います」とのコメントを参加者からいただき、とてもうれしかったです。ありがとうございました」(50代女性/ガイド歴0年)
  • ◇ベテランガイドによるQ&A「お答えしますあなたの悩み」
    「失敗談がとてもタメになりました。単に日本の文化を伝えるだけでなく、それ以外のこともあるはずだとずっと思っていたので。ガイディングは人間的な部分が大きいのだと痛感しました」(50代男性/ガイド歴0年)
  • ◇特別講演:桐谷エリザベス氏「世界に知らせたい日本の魅力」
    「すごく良かったです。まさに仕事で感じていたことでした。”fascination”、”attraction”の大切さをガイドのようにおもしろおかしくお話してらして、実務的”practical”な情報が満載でした。今日得た情報を、早速仕事で利用したいです。英語もキレイでわかりやすかったです」(40代女性/ガイド歴17年)
    「桐谷さんの英語はとても聞き取りやすく、テーマも興味深くて参考になりました。デパートの"opening ceremony"には、一度お客様をご案内したいです」(20代女性/ガイド歴0年)
  • ◇ワークショップ テーマ別(茶道/歌舞伎)
    「茶道の知識がない私にも、英語の説明がわかりやすかったです。強制はしないが、白い靴下で外国からのお客様に神聖な場所ということを察してもらうというお話。日本文化を紹介することと気持ち(思い入れ)の兼ね合いが難しいんだなと感じました」(40代女性/ガイド歴0年)
    「お客様を歌舞伎にお連れする際に役立つ、値段などの説明が具体的で良かった」(50代女性/ガイド歴3年)
  • ◇クイズコーナー あなたが一番物知りガイド王
    「一般常識の知識が徐々に衰えていることに気付きました。良い刺激になって楽しかったです」(40代女性/ガイド歴0年)
  • ◇その他、コンベンション全般に寄せて
    「本当の意味での大コンベンションでした。運営にあたった方達のご貢献に感謝申し上げます」(60代男性/ガイド歴4年)
    「とてもお勉強になりました。またとても楽しい時間を過ごすことができました。次の機会もぜひ参加したいと思います」(40代女性/ガイド歴0年)