三越百貨店を起点に、日本橋・日銀エリア・常盤橋・長崎屋跡へと巡り、その後老舗数軒名所を訪問しました。ウォーキングツアーでは、目の前の景色がゆっくり過ぎていく分、五感で景色を味わうことが出来ます。400年前の江戸の成り立ちから、日本橋の建設、しいては江戸に住む人々の暮らしなどについて、松岡先生の流れるようなガイディングに耳を傾けていると不思議と400年前の生き生きとした江戸の人々の暮らしぶりが目の前に広がっていくようでした。それは、バスの車窓観光では絶対に気付かなかった新たな発見でした。老舗訪問では、工芸品の美しさに目を奪われつつ、各々の作品から、今日まで伝承されてきた技を新しい時代へと繋ごうとする職人気質が伝わってきました。「東京はコンクリートジャングルの一面だけでなく、実は歴史の層の上に成り立った街」という先生の言葉が印象に残りました。新旧がうまく混ざり合う都市風景が、他のどこの都市とも違う東京の魅力になっているのでないかそんなことを実感した一日でした。
(中路美和)
アンケート抜粋
- 江戸が現代の東京に残している物、文化に触れる事ができた事は、大いに勉強になりました。我々は、過去の遺産の上に生きている、という松岡先生の言葉は胸に響きました。
(T.A.)
- 江戸の本当の意味での中心だった日本橋、今までは何となく敷居が高く歩くチャンスのないところでしたが、松岡先生のお話を聞いていると、かつての賑わいが聞こえてくるようでした。知識としてだけではなく、肌で感じられたように思いました。(M.T)
- 一見どこにでもありそうなデパートにあれだけのうんちくと見所が詰まっているとは驚きでした。コンクリートジャングルの下には、今も脈々と歴史が息づいているのだなあ、ほんとにおもしろい発見がたくさんありました。ありがとうございました。(Y.N)
- 雨も苦にならない程の松岡先生のスムーズでエレガントな説明に多くのトリビア、大変参考になり、色々な場所で応用できる情報が満載でありがとうございました。(M.F)
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