2013年1月12日(土)、新年最初のGICSS研修が兵庫県神戸市で開催されました。「地域スポット研修・神戸 ~大和田の泊(旧兵庫港)で玉手箱を開けましょう~ 」には全国から15名(満席)の熱心な受講生が集まり、平清盛ともゆかりのある兵庫の街を丹念に巡り歩きました。講師は現地通訳ガイド(英語)の田村聡子さん。暖かな天候にも恵まれ、参加者は田村講師のお話をひとつひとつ吸収しながら楽しく充実した時間を過ごしました。まさにあっという間の3時間でした。
参加者はJR兵庫駅に集合し、西惣門跡、福海寺、柳原蛭子神社、能福寺、石椋(いわくら)、新川運河、兵庫運河、清盛塚、真光寺など、知られざる神戸の歴史スポットを巡りました。田村講師は終始、
お客様にしっかり届く大きなよく通る声で参加者を惹きつけました。ガイディングをする際のペース配分や気配り、そして歴史的な事実をお客様にわかりやすく説明するスキルなど、どれもこれもが参考になることばかりでした。
柳原蛭子神社では思いがけず、お金を貼って商売繁盛を願うマグロを見ることができました。七福神の一つ、恵比寿を祭るこの神社で「十日戎(えびす)」が前日まで開催されていて、この日はその片付けがはじまっていたのです。田村講師からは蛭子神社の歴史にはじまり、古事記の国生みの話、蛭子が大漁をもたらしたことで「神」として祭られたことなど、さまざまな角度からトピックを膨らますヒントをいただきました。関西ではおなじみの十日戎=えべっさんが関東地方ではその習慣がないことなど、東京から駆けつけてくださった松岡先生からも貴重なお話を伺うことができました。
この研修は、近くに住んでいてもあまり訪問することのなかった神戸の歴史的スポットをあらためて見つめ直す大変良い機会になりました。そして、平安時代の武士・平清盛が「福原遷都」によって夢の実現を目指した大和田の泊を実際に訪れ、田村講師の心地良いナビゲートに導かれて参加者一人ひとりが素敵な玉手箱を開けることができました。今回のこのような素晴らしい企画を実現して下さった田村講師をはじめGICSS研修スタッフ、事務局の皆様に大変感謝しております。ありがとうございました。
<記事:城戸弘明>
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