２０１３年６月８日（土）、クロス研修《東京をガイドしよう編》が大阪豊中市のとよなか男女共同参画推進センターすてっぷで開催されました。講師は『通訳ガイドがナビする東京歩き』の著者でもある松岡明子先生です。参加者は新人からベテランガイドまでの総勢27名、このうち４名の方が終盤、東京のガイディングにチャレンジしました。この研修は普段東京をじっくりと下見する機会がなかなか取れない主に関西在住の通訳ガイドの方に少しでも東京の魅力を発見していただこうと、松岡先生自ら都内のガイディングスポットを運転してまわり車載カメラで撮影した映像を見ながら、先生の日本語による説明と英語のガイディングデモを交えて進行しました。このクロス研修は数年前から構想を練り、長い準備期間を経てようやく実現した企画です。参加者は車窓から見える景色の中で自分がガイディングする姿をより鮮明にイメージすることができ、とても臨場感のある実践的な研修を受けることができました。

自分なりの距離感をつかめたのも大きな収穫でした。どのあたりでどんな説明をすればよいのか、画像を前にするとポイントがはっきりとつかめました。さらに、巧妙かつ精細に準備されたテキストブックとパワーポイントは理解を深めるのに大変役に立ちました。関西をガイドしていても日程に東京が入っていると関東の話題が欠かせません。常に目まぐるしく変化する東京の街の最新情報を常にアップデートすることは今やガイドにとって必要不可欠です。中には今回の研修に触発されて、東京の街並みの魅力を実際に歩いて確かめてみようという意欲的な方もいらっしゃいました。以前東京に住んでいて懐かしい思い出が蘇ったというコメントもいただきました。今回の研修が多くの人の心に焼きついたのは間違いありません。

このクロス研修は馴染みのない街をバーチャルで体験でき、多くの参加者に有意義な時間を提供してくれました。GICSSの他の研修等で勉強してきたこと、そして実際に現場で体験したことを改めて見つめ直す良い機会にもなりました。今回このような素晴らしい企画を実現して下さった講師の松岡先生、同乗サポートをして下さったランデル先生、撮影担当の会員の増山様はじめＧＩＣＳＳ研修スタッフ、事務局の皆様に大変感謝しております。ありがとうございました。 公式ブログもご覧ください ⇒　GICSSブログ