「現場C.C.まち歩き下見実習~横浜~」


開催日:   2013年8月3日(土)

 
会場:神奈川県 横浜市内
ナビゲーター:芹田啓子










 
2013年8月3日(土)、「現場C.C.まち歩き下見実習~横浜~」が神奈川県横浜市で開催されました。ナビゲーターは英語通訳ガイドの芹田啓子さんです。11名の参加者と共に浜風のここちよい港町横浜をじっくりと歩いてまわりました。今回はサプライズで松岡先生も参加して下さり、さまざまな思い出話をお聞きする機会にも恵まれました。

横浜は江戸時代の1854年日米和親条約が結ばれた場所であり、後に開港した歴史ある街です。洋風の重厚感ある建物がところどころに存在し、開港に関するモニュメントもたくさんあってお客様をご案内したくなる魅力がいっぱい詰まっています。そんな玉手箱のようなスポットを、芹田さんの上品で歯切れの良いガイディングがさらに興味深く楽しいものにさせてくれました。

下見実習は横浜スタジアム近くの関内駅からスタートしました。ナビゲーターの芹田さんからはさっそく、横浜の関内、関外地区の説明がありました。第二次世界大戦後、GHQ(連合国最高司令官総司令部)が関内の建造物をどのように利用したか、など普段あまり意識することのなかったトピックスがたくさん紹介され、とても良い刺激となりました。

横浜公園や日本大通りができたきっかけもはじめて知りました。また、通称ジャックと呼ばれる横浜市開港記念会館では美しいステンドグラスを時間をかけて眺めることができました。(他にクイーン<横浜税関>、キング<神奈川県本庁舎>があり、3つ合わせて「横浜三塔」とも呼ばれています。)海沿いの山下公園ではインド水塔内部天井のモザイクタイルも見学しました。素敵なアートも楽しめるのが多くの観光客を惹きつけるのだなと、実際に下見をして感じました。

大型客船を眺められるのも横浜の魅力の一つです。当日は世界中のさまざまな港町を訪れる「飛鳥Ⅱ」の巨大な姿を幸運にも見ることができました。そして、戦前に建造され、現在はビアガーデンとして横浜の人々に親しまれている「氷川丸」の前も通りました。戦時中、病院船としても活躍したこの氷川丸にまつわる貴重なエピソードを松岡先生からお聞きすることができました。

途中、数名の有志の方にガイディングも披露していただきました。入念に準備されたガイディングを通して、横浜の魅力を伝える視点がたくさんあることに改めて気づきました。短い時間での発表ではありましたが、いかに話を組み立てるか、どのようにお客様に興味をもってもらえるか、いろいろと考える時間を与えてくれた有意義なひとときでした。

「赤い靴はいてた女の子」像の前では参加者全員が合唱をしました。思い出にも残る印象的な現場C.C.でした。今回学んだことをしっかりと自分のものにして、今後のガイディングに活かしていきたいと思わせてくれました。このような素晴らしい企画を実現して下さったナビゲーターの芹田さんをはじめ、企画段階から携わってくださった早川繁夫さん、そして松岡先生、事務局の皆様に大変感謝しております。ありがとうございました。
<記事:城戸弘明>
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