北野天満宮スポット研修(京都)


日時:   2014年2月2日(日)

講師:福井道孝  



 
2014年2月2日(日)、関西で新年最初のGICSS研修「北野天満宮スポット研修(京都)」が開催され、全国から熱心な受講生が集まりました。菅原道真にゆかりのある天満宮の境内、およびその周辺を丹念に巡り歩きました。講師は福井道孝(福井ミッキー)さんです。参加者は福井講師のお話をひとつひとつ吸収しながら楽しく充実した時間を過ごしました。まさにあっという間の3時間でした。

参加者ははじめに、福井講師オリジナルの詳細なテキストをもとに神道についての講義を受けました。日本の文化、歴史を正しく訪日外国人に伝えるには神道の説明が欠かせません。福井講師はわかりやすく噛み砕いた表現で丁寧にお話してくださいました。今回の研修ではさらに、菅原道真の怨念を鎮めたとされる北野天満宮を理解する上で欠かせない「怨霊信仰」について学ぶことができました。参加者にとっては歴史的なエピソードをお客様にわかりやすく説明する技術を身に付ける大変良い機会となりました。

講義の後、北野天満宮境内の観光ルートをたどりながら摂社・末社、牛の像、七不思議、拝殿・本殿、酒樽、車祓所、地主神社等、各要所をまわり福井講師から説明をお聞きしました。なぜ、寝て伏している牛の像が天満宮内部にたくさん置かれているのか。これは菅原道真の遺骸を遺言どおりに牛に引かせた際、途中で動かなくなり、近くの安楽寺(後の大宰府天満宮)に埋葬したという故事に由来するとのことでした。このように興味深いトピックスが盛りだくさんで、ぜひ自分でもいろいろと調べてみようという意欲が湧いてくるのを感じました。

途中、周辺にある京都五花街の一つ、上七軒の歌舞練場内のカフェ「茶ろん」を訪れ、北野をどりの舞台見学をしました。そのあと、菅原道真や怨霊信仰について、より詳しい説明をしていただきました。質疑応答では、なぜ日本人は穢れを忌み嫌うのか、といった仏教、神道にかかわるQ&Aで賑わいました。最後は再び境内に戻り、御土居、紙屋川 茶室、三光門、さざれ石など残りの要所を歩いてまわりました。福井講師の終始にこやかなガイディングに魅了され、いつの間にか笑顔でいっぱいの研修になりました。

この研修は、日本人にとっての神道をあらためて見つめ直す大変良い機会になりました。今回のこのような素晴らしい企画を実現して下さった福井講師をはじめGICSS研修スタッフ、事務局の皆様に大変感謝しております。ありがとうございました。
<記事:城戸弘明>
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