特定非営利活動法人 通訳ガイド&コミュニケーション・スキル研究会
     
設 立 趣 旨 書


通訳ガイド&コミュニケーション・スキル研究会は、通訳や通訳ガイドをはじめ広く外国人とのビジネスに関わる方々や、多文化間の掛け橋役をされる方、これからそれらの業務を目指す方々等が、通訳ガイドやコミュニケーション等の技術を研鑽し自らの意識を向上させ、育んだ技術を社会に反映させることを目的として発足しました。特に通訳ガイドにあっては、その品位の保持及び資質の向上、並びに業務の進歩改善を目的とする団体であるので、平成14年4月25日に通訳案内業法第15条の規定により国土交通省へ設立の届け出をいたしました。

設立以来、さまざまな研修・学習会の開催、情報相互提供等の地道な活動を続けてまいりましたが、これらは通訳ガイドや国際交流、国際ビジネスの現場で培われた長年の体験と集成してきたガイド学理論に裏づけられていることから、国際観光業界その他主旨に賛同する人々の支持を得て登録会員数も400名近い研究会に成長いたしました。

観光立国を標榜し、観光担当大臣を任命して訪日外国人の数を2010年までに倍増するという政府の政策方針の主旨に私たちは賛同いたします。この政策を実現し、我が国の対外イメージを適正に展開させるためには、訪日外国人に接遇する者がその社会的使命を自覚して、日本の自然、文化・歴史資産等を正しく分かりやすく外国人に紹介する技術が必須であると考えます。また、技術を持つ人材が推進役となって広く一般社会にその技術が普及すれば、それはすなわち国民全体のコミュニケ−ション能力やそれに対する意識の向上、ひいては国全体の知的財産価値を高める事に他なりません。

この技術研究や研鑽は、生涯教育の糧として豊かな精神を育む場でもあり、国際社会において日本に対する理解を深めることに貢献できる人材の育成を促進することは、国際平和に寄与することに繋がると信じます。

この意義を深く認識し、社会人、学生を含む一般市民に広く普及啓蒙活動を推進する団体として、情報公開を積極的に行い、社会的信用を高め、行政、市民団体との協働を図ってまいります。 この活動にふさわしい組織となり、目的を達成するために、私達は定款を定めて民主的な運営を行い、組織の基盤を強化、確立することを定め、特定非営利活動法人として法人格の取得申請を決議いたします。

平成17年6月